気象情報利用にあたっての留意事項
気象庁のアメダスとの相違について
高山村の運営する気象観測システムは、農業に関する研究を目的とした情報提供
であるため,以下の点で気象庁のアメダスとは異なります.以下の点にご配慮の上ご利用ください.
- (1)気象センサー
- 本システムの気象センサーは気象庁検定品ではありませんが,自社の検定試験により農業利用として十分な精度を確保しておりますので,どうぞご安心してご利用ください.
- (2)観測項目について
- 本システムは農業利用を目的としているため,アメダスに無い湿度と日射量を観測しています.湿度は病害虫の発生や降霜の推定等にまた日射量は光合成の推定などに利用しています.
- (3)風向風速の測定高度
- 本システムの測定高度は2mです.アメダスは4~5mですので,アメダスの風速より小さな値となる傾向があります.
- (4)降水量の計測可能最低値
- 本システムは霧雨程度の雨量も観測できるように0.2ミリ毎で計測します.アメダスは0.5ミリ毎の計測です.
- (5)日照時間データ
- 本システムの日照時間は,日射量の日合計値から気候学的に計算した日合計の推定値です.そのため,1時間毎のデータはありません.日照時間がゼロの曇りの 日でも,雲の厚みによって地表面に到達する日射量には大きな相違があります.作物はそのような太陽エネルギーを得て生長を続けます.本システムでは日照時 間よりも日射量を重視しています.